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医学生フォーラムで少子化対策について発表しました(医学科6回生 Oさん)

2025.6.9

 

この度、岡山で開催された第77回日本産婦人科学会学術講演会の「日産婦医学生フォーラム」に参加させていただきました。

 

将来は産婦人科医になることを志しており、かねてより日本産婦人科学会への参加を希望しておりました。その中で、医学生フォーラムは学生が主体となって取り組むことができる貴重な機会であるとお誘いいただき、参加を決意しました。また、他大学の同じ志を持つ学生と交流できる場であることにも大きな魅力を感じ、今後のキャリアを考えるうえで刺激になるのではないかと楽しみにしていました。

 

医学生フォーラムでは3つのテーマが提示され、それぞれのテーマについて4チームがプレゼンテーションを作成しました。各チームは10人程度で構成され、メンバーはすべて他大学の学生でした。事前には2回のZoom会議が行われ、当日は1時間という限られた時間の中で意見をまとめ、スライドを作成し、各チームが発表を行いました。その後、各テーマごとに表彰が行われました。

 

私のグループのテーマは「少子化対策」でした。少子化にはさまざまなアプローチがありますが、今回は産科婦人科学会の一環として、産婦人科医の立場からどのように貢献できるかという視点で検討しました。そこで私たちのチームは、中小企業向けの外注型リプロヘルスサービスを提供する企業を起業するというアイディアを提案しました。どのようなサービスを誰に向けて提供するか、その現実性、そしてそれによって企業や妊娠・出産を希望する女性社員にどのような利益があるかなど、多角的な視点で議論を重ね、プレゼンテーションを作成しました。

 

また、学生ならではのユニークな発想が求められていることもあり、私たちは会社名を「obstorkies(obstetricsとstorkを掛け合わせた造語)」とし、企業ロゴやプロモーションに用いるポーズまで考案し、発表時に披露しました。

 

参加した学生は皆明るく活発で、話し合いの場では笑い声が絶えない、非常に楽しい雰囲気の中で活動することができました。限られた1時間という準備時間の中でも、班員それぞれが協力し合い、素晴らしいスライドを作成できたことは大きな達成感につながりました。結果として、私たちのチームは「ベストアイディア賞」をいただくことができました。

 

他チームの発表も非常に興味深く、「AIの活用」や「性教育の在り方」など、今後の医療においても重要なテーマについて深い議論がなされており、大変勉強になりました。これらの発表を通して、将来どのように産婦人科医として社会に関わっていきたいかを改めて考える機会となりました。

 

今回の医学生フォーラムへの参加を通じて、改めて産婦人科医になりたいという気持ちが強くなりました。特に、女性のヘルスケア全体に対する関心が高まりました。

 

妊娠・出産だけでなく、その前後にも多くの困難に直面する女性たちに、医師として寄り添い支えていけるような存在になりたいと強く感じました。

 

このような貴重な機会をいただけたことに、心より感謝申し上げます。お声がけくださった松岡先生をはじめ、事前ミーティングでお世話になったメンターの先生方、当日引率してくださり、また食事にまでお付き合いくださった奈良医大産婦人科の先生方に、深く御礼申し上げます。