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抄読会(レンバチニブとペムブロリズマブの有害事象)

2025.4.21

Wang, Shiqiao et al. “Haemorrhage-related adverse events profles of lenvatinib and pembrolizumab alone or in combination: a real-world pharmacovigilance study based on FAERS database.” BMC pharmacology & toxicology vol. 26,1 44. 25 Feb. 2025, doi:10.1186/s40360-025-00878-3

 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40001195/

 

2025年4月18日の夕方に医局で抄読会が行われました。

奈良医大産婦人科では毎週金曜日に抄読会を行い、最新の知見について共有・議論しています。

中山先生(指導医 岩井先生)がレンバチニブとペムブロリズマブの単独、併用療法の有害事象について発表されました。

 

婦人科がんなどを含む約38,41万件が解析され、出血イベントはレンバチニブ単独療法では1,188件、ペムブロリズマブ単独療法では952件、併用療法では420件ありました。

併用療法では単独療法と比較して件数は少ないものの、併用療法では単独療法ではあまりみられない出血性脳卒中、大腸出血、ストーマ出血などが報告されており、特に腎出血に注意が必要であることがわかりました。