サブスペシャリティー
獲得のための修練 Training for subspecialties

トップページサブスペシャリティー獲得のための修練

 奈良県立医科大学産婦人科では、産婦人科全体の知識・手技を獲得し診療において統合的に判断できるようになることと、専門性を高めサブスペシャリティーを獲得するという2つの大きな目標を達成するために2種類のカンファレンスがあります。月曜日にサブスペシャリティーのためのエキスパートカンファレンス、火曜日と金曜日に統合カンファレンスを行っています。
 また、火曜日、金曜日には、抄読会、研究カンファレンス、奈良医大の治療指針確認も行っています。

奈良県立医科大学産婦人科の
2つのカンファレンス

産科、婦人科別々の

エキスパートカンファレンス

(生殖医療も行う予定です)

より疾患に深く切れ込む
産科、婦人科、生殖の

統合カンファレンス

より幅広い視点を養う

日本産科婦人科学会専門医取得後にサブスペシャリティー獲得のための主に大きな2つのプログラムを用意しています。

周産期生殖医療医修練コース

 日本周産期新生児学会専門医、日本生殖医療学会専門医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本女性医学会専門医などを目指すコースです。時間はかかりますが、日本周産期新生児学会専門医、日本生殖医療学会専門医、日本産婦人科内視鏡学会技術認定医の3つの獲得も可能だと考えています。医師となり15-17年目くらいまでにその取得を目指します。

 将来、産科メインに行おうと考えられ場合にも生命誕生の生殖医療を深く知っておくことは診療に大きく役立つと考えています。プレコンセプションやインターコンセプションにおいては、より早期の介入を意識できるようになります。一方、生殖医療に従事する場合にも、常に産科予後を考えて診療を行うようになると考えます。
また、不妊に関係する疾患を腹腔鏡で手術できるようになることは、解剖学に基づき骨盤内の状態をより理解し、生殖機能や産科予後への影響をさらに深く理解できるようになるでしょう。
 産科が専門の先生も婦人科急性腹症の患者が当直中に緊急受診されても慌てず対応できるようになります。

 2025年1月現在、日本国内において周産期医療、生殖医療、内視鏡の3つの必要性とそれらの取得を明確化しているプログラムは、他に認められません。奈良県立医科大学産婦人科が、全国で初めて行う取り組みであると考えています。

専門医取得後の修練の例

周産期生殖医療医修練コース
日本周産期新生児学会専門医、日本生殖医療学会専門医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、
日本女性医学会専門医などを目指す
修練例1
専門医取得後の修練の例1
修練例2
専門医取得後の修練の例2

婦人科腫瘍医修練コース

 日本婦人科腫瘍学会専門医、日本産婦人科内視鏡学会技術認定医、日本臨床細胞学会専門医、日本女性医学会専門医、ロボット手術プロクターなどを目指すコースです。婦人科悪性腫瘍の治療を行う場合にも内視鏡下手術を行うことはもはや常識と考えます。日本婦人科腫瘍学会専門医、日本産婦人科内視鏡学会技術認定医については、12-15年目くらいまでに両方の取得を目指します。
 また、婦人科腫瘍を取り扱う場合に細胞レベルと画像から患者治療を考える必要があります。エキスパートカンファレンスには、病理医、放射線科医にも毎回出席いただき研鑽できるようにしています。病理を勉強する場合には、一定期間病理学講座に出向することも可能です。

専門医取得後の修練の例

婦人科腫瘍医修練コース
日本婦人科腫瘍学会専門医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本臨床細胞学会専門医、日本女性医学会専門医、ロボット手術プロクターなどを目指す
修練例1
専門医取得後の修練の例1
修練例2
専門医取得後の修練の例2

婦人科腫瘍と生殖医療を専門にしたい場合の対応

将来、婦人科腫瘍医でありながら生殖医療を勉強したいと希望される先生もおられます。これらの先生の希望にも柔軟に対応しています。実際そのような医師も奈良医大にはおられそれに合わせたプログラムを組んでいます。

その他のサブスペシャリティー

上記には出てきませんでしたが、超音波専門医、臨床遺伝専門医、東洋医学専門医なども取得可能です。随時研修を開始していただけます。