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【海外留学連載】アメリカ生活を支えてくれる日本人のつながり

2026.6.24

奈良県立医科大学産婦人科学講座、博士研究員の竹田 善紀です。

 

僕の所属するUniversity of Texas Medical Branch (UTMB)のOB/GYNに日本人は僕以外にいません。拙い英語力を駆使しながら、なんとか日々を生きながらえています。

 

先日も、ラボの研究者に声をかけられ、「”work up”はどう?」のようなことを聞かれました。work up? これってworkout的な意味だっけ?筋トレしてるかどうかみたいなことを聞かれてるんかな?でもおかしい。どう考えても突然トレーニング事情を尋ねてくるような相手ではない。なぜ?渦巻く疑問を脳内で処理しつつ、「まあぼちぼちやね」的な返事をしてお茶を濁していると、相手はさらに熱く”work up”に関して語り続けている。おかしい、何かがおかしいと焦って混乱していると、「日本はダラスの会場で試合があったよねー」と言われてハッと気がついた。”work up”じゃない。”World Cup”や。

 

僕のラボの周りには親切な人が多く、日々とても助けられています。ただ、やはり日本人留学者特有の疑問だったりトラブルを相談したり、共有したくなることもあります。特に渡米してすぐの頃はわからないことだらけで、一体どうしたものかと途方に暮れていました。そんな時、留学前から連絡をとらせていただいていたUTMBの日本人研究者の方から、救いの手が伸びてきました。

 

「日本人研究者の集まりがあるんだけど、来る?」

 

僕の所属大学があるテキサス州ガルベストンは、ヒューストンから車で1時間半ほど南下したところに位置しています。

 

 

ヒューストンには日本人の大学関係者や企業の駐在員の方も多く、日本人同士のつながりを見つけやすいと伺っています。それに比べると、ガルベストンでは日本人に出会う機会は限られており、普段大学で生活をしていると日本人と会うことはほぼありません。

 

渡米した2025年12月に誘っていただいた集まりには、6〜7家庭、合計20人ほどが集まりました。大半は僕の所属するUTMBの研究者の方々で、時折ヒューストンからも参加者が来られるとのことでした。2025年12月に初めて参加させていただいた時は、渡米してまだ2週間ほどで、一番の新参者は僕でした。すぐに色々な先生方が声をかけてくださり、「家は決めた?」「ここのスーパーがいいよ」「こんなサービスがあって便利だよ」と、本当に有益な情報をたくさん教えていただきました。その後も一緒にテニスをしたり、家族同士で集まったり、遊びに行ったりと、良い関係を築くことができています。環境の変化を求めてやってきたアメリカですが、時には日本を感じられる場所に身を置くことが、自分を支える大切な時間になるのだと気づかされました。

 

そして先月、ふたたび集まりが開催されました。今回は、僕のヒューストンの知り合いをお誘いして参加することにしました。奈良県立医科大学 放射線・核医学科の國近 瑛樹 (くにちか ひでき)先生です。國近先生は2026年2月からヒューストンのMD Anderson Cancer Centerに赴任されており、集まりの少し前に連絡をくださったことで交流が始まりました。

 

 

ガルベストンに来て、まさか奈良県立医科大学の先生と遠く離れたアメリカの地でお会いできるとは思っていませんでした。お互いのラボのことを話したり、日々の生活の様子や生活立ち上げのトラブルなどを笑い合いながら話したりすることができ、とても良い時間でした。國近先生はこの奈良県立医科大学産婦人科のホームページを見て僕に連絡をしてきてくださったとのことでした。海外留学連載初回で言及した「ご縁」が、思いがけない形で本当につながったように感じています。

 

今回は、僕の留学先における日本人コミュニティについてお話しさせていただきました。

ではまた2ヶ月後にお会いしましょう。