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【海外留学連載】UC San Diegoでの研究体制

2026.5.18

奈良県立医科大学産婦人科の三宅龍太です。

今回はSan Diegoでの研究生活についてお伝えさせていただきます。

 

私はUniversity of California, San Diegoの中にある、Sanford Consortium of Regenerative Medicineという施設で働いています。

 

 

広大なUCSDキャンパスの中でも、海辺にとても近い場所にあります。4階建の施設の最上階で働いていますので、毎日西に沈む夕陽を見れるので、気分が落ち込むことがあっても徒歩10秒でオーシャンビューを拝むことができます。

 

⚫︎細胞培養室

私たちのグループは細胞培養室を4つ持っています。iPS細胞、primary細胞、mouse由来、embryoと扱う細胞ごとに部屋を分けています。私はiPSから分化させたtrophoblastと胎盤から単離・樹立させたprimary細胞を主に使っていますので、その2部屋で実験を行っています。

カリフォルニアはガスバーナーの使用が禁止されているのが特徴で、清潔操作にはmicro pore filterを用いるなどここならではの慣習があります。

 

⚫︎研究機器

qPCRやWestern Blotなどの基本的なことはグループ所有の機器で完結します。さらにこの施設にはstem cell関連のラボが20以上入っていて、協力体制があることも特徴です。Spinning disk confocal microscopeやFlow cytometry、BD FACS Ariaでのcell sortingも可能です。

またメインキャンパスにはNovaSeq 6000などbulk, single cell, single nuclei RNA-seqを走らせられる機器もあり、transcriptome analysisを学内で実施できるのは大きな魅力です。

 

⚫︎ミーティング

所属しているグループはtrophoblast stem cellだけではなく、embryo, organoid, iPS細胞, 動物など扱っているものが多岐にわたっており、そのテーマごとにミーティングが設定されています。私はiPSC disease modeling meetingとprimary cell meetingで主に結果を共有し、フィードバックを受けています。

週に1回全体ミーティングもあり、来週は私がjournal clubを行う予定です。年2回程度順番が回ってきて、これまでにはtrophoblast organoid, chromosomal instability, research ethicsなどについて発表してきました。グループミーティングでは月に1回バースデーケーキを食べてお祝いするのも、アメリカならではですね!

 

⚫︎専門家の意見

みんながtrophoblastやembryoという共通テーマを持っているので、意見交換が盛んです。

細胞培養に従事しているポスドクは全員RNA sequencingに携わっているため、一般的なsequenceデータ解析については前提条件として議論ができます。データサイエンティストもグループにいて、私はbulk RNA-seq解析のみですが、彼に教わりながら解析方法を学ぶことができました。

そのような経験豊富な研究者だけでなく、若手の学生やボランティアが次々とラボに入ってきてくれるのも日本との大きな違いです。私はこれまで7人の学生を指導してきて、もうすぐとても良くできるメンバーが医学部進学のためラボを離れてしまうのが残念です、、、

 

 

ここまでSan Diegoでの研究環境について書いてきました。

来月はテキサス、竹田さんからお送りいただきます!